1. フードロスとは?その定義と私たちとの関わり
「フードロス」という言葉を耳にする機会が増えてきましたが、正しく理解されているでしょうか?
フードロスとは、本来であれば食べられるのに廃棄されてしまう食品のことを指します。
農林水産省によると、**日本国内の食品ロスは年間472万トン(令和3年度推計)**にのぼります。これは日本人一人あたり、毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量です。
私たちの家庭での“ちょっとした無駄”も、実は社会全体にとって大きなロスとなっています。
たとえば、食材の買いすぎ、賞味期限切れによる廃棄、外食での食べ残しなどがその例です。
2. 日本におけるフードロスの実態
日本の食品ロスは、家庭と事業者の両方から発生しています。
・事業系食品ロス:約244万トン(製造・流通・外食産業など)
・家庭系食品ロス:約228万トン(各家庭の食べ残し・期限切れなど)
注目すべきは、家庭から出る食品ロスの量が、事業者から出る量とほぼ同等であることです。つまり、企業だけでなく、私たち一人ひとりの行動がフードロス問題の解決に直結しているのです。
また、日本人は賞味期限に対して非常に敏感で、少しでも期限が近い商品を敬遠する傾向があります。
これもまた、ロスを増やしてしまう一因となっています。
3. 世界と比較して見える日本の課題
世界全体では、年間で約13億トンの食料が廃棄されています。これは、世界の食料生産量の約3分の1にあたる量です。
たとえば以下のような海外の取り組みがあります。
・フランスでは、スーパーに対し、売れ残りの食品を廃棄せずに寄付することを法律で義務づけています。
・ドイツや北欧では、家庭内でのフードマネジメント(保存・使い切り)教育が進んでいます。
それに対し、日本は啓発活動が中心で、制度的・法的な整備が遅れているのが現状です。
とはいえ、消費者の意識は少しずつ変化しており、行動に移そうとする人が増えているのも事実です。
4. 私たちにできることとは?
では、フードロスを減らすために私たちができることとは何でしょうか?
・冷蔵庫の中身をこまめに確認し、在庫を把握する
・「使い切る」「食べ切る」意識で買い物・調理をする
・賞味期限と消費期限の違いを正しく理解する
・あえて賞味期限が近い商品を選ぶことで、ロス削減に貢献する
そして、カウタメのようなサービスを活用するのも効果的です。
カウタメでは、賞味期限間近や外装不良などの理由で廃棄される商品を、月に1回定期便でお届けしています。
「何が届くかわからない楽しさ」とともに、お得に社会貢献ができる消費スタイルとして注目されています。
5. まとめ:日本のフードロスは、私たちの手で変えられる
日本のフードロスは、制度的な課題もありますが、消費者の行動によって大きく改善できる余地があります。
・「どうせ捨てられるなら、安く手に入れて使い切ろう」
・「もったいないを大切にしよう」
このような意識が、社会全体の食品ロス削減につながります。
世界の事例を参考にしながら、日本らしい形で“食べものを大切にする文化”を広めていくことが求められています。
カウタメも、「捨てずに活かす」という選択肢を広げるための仕組みをこれからも提供してまいります。
私たちの小さな選択が、未来の大きな変化につながるのです。